難民

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このブログを見ている人で屋根の無い場所で
過ごしている人はあまりいないと思う やっぱり生きていくうえで屋根は大事よね
個人的には屋根のない場所で寝るの大好きだけど・・・あっ 夏限定だけどね
人もそうだけど生き物はやっぱり住処がないと辛いよね
珊瑚は小さな魚の住処(隠れ家)になっていて危険があると身を隠す
マングローブも入り組んだ根っこに小さな生き物達が逃げ込む隠れ家になっている

その珊瑚やマングローブが無くなったら生き物達は家がなくなってしまうんだなぁ
とふと思った それこそ難民になってしまう

やっぱり家がないとね

ってこんな魚のことを書いておきながら一番家をほしがっているのは僕かもしれない・・・

わくわく

この前 あまりの寒さに近くのお風呂屋さん?に行ったときの事
隣のおじさんと話してたとき 僕が「おじさん何処の人?」って聞いたら
「住用」ていってたので地元の話をしていたら 「あんた何してんの?」って
聞かれたから 「海に潜ってる」って答えたのだけど 「何処に住んでる?」って
聞いてきたので「西仲間」っていったら

「なんだ 原君か」 っていきなり言われてやや驚き
「ああーー あの潜ってる人」とはよく言われるけど名前まで知ってるとは思わなかった

僕とわかった時点でお願い事があったらしく 話はちょっと真面目な方向へ

今 住用のダム周辺には鯉が大量に発生している
鯉はもともと雑食性で意外と獰猛な魚だ その鯉が川にいる生き物を食い荒らしてしまうみたい
その中には天然記念物のリュウキュウアユも含まれている

それで住用にはあまり潜る人がいないので 僕に潜って突いて欲しいって話だった
いままで川で突くなんて考えもしていなかったので 僕の中では新しい世界が広がった
感じで久々のわくわく感がある 

ただし鯉を獲ったら食べれば美味しいぞー とさんざん何人もの人に言われたが
島の人の「美味しいぞー」だけはちょっとあてにならないんだよね

もともと魚を突くのは好きなのだが 鯉となるとこれはビックフィッシュだ 

一網打尽

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奄美大島は久々の太陽 やっぱり島には太陽が似合う
太陽が海を青くして山を緑に見せてること 潜るととてもよく分かる
・・・と今日の内容は実はこんなさわやかではない

数日ぶりに家に帰って見ると(実は出かけていまして)何処からか
生臭い感じがする 「ん?」 おかしい家を空けるとき生ゴミは出さないはず
と次の瞬間 わかってしまった この臭いは・・・ネズミだ!!
そう 家を空けるときにネズミの新しいルートを発見したのでそこにネズミ捕り
通称ペッタンコを仕掛けておいたのだった
見てみると・・・ 大漁だ わっしょいー なんと6つもかかってる
わっしょいー 殲滅だ 一網打尽だ・・・が良く見るとオール子供
くっ 大人はなかなか頭がいいし 警戒心が強い 生き抜くすべを知っている

次こそは・・・ 嬉しさ半分 悔しさ半分でした

さすがにネズミがベタベタになってる写真は出せなかったよ
ってか撮る気にもならん

つけあげ

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つけあげ・・・ 鹿児島ではメジャーな食べ物
関東や関西なら薩摩あげのことだ
鹿児島のさつま揚げは関東のさつま揚げと違って甘い
僕は実はこのさつま揚げが大好き!
鹿児島県人が何故毎日食卓に上げないかが不思議でたまらないくらい

そのさつま揚げ 作ったこと無いので一度作ってみたい
出来れば大量に作って体が魚臭くなるくらい食べたい勢いだ

でも買った魚で作るのは面白みがない

ということで魚釣りから始めて作っていこうという
僕の中では さつま揚げプロジェクト 通称Sプロを来月中に
開始することにした 狙う魚はやはり臭みの無い あかうるめ
本名タカサゴって魚だ

潜るとたくさんの群れを見ることが出来るのに何故か釣れない

魚が気まぐれなのか? いや僕の腕が・・・

奄美の良さ

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観光で来て 島を見て自然の綺麗さにびっくりする人
感動する人 いろいろだと思う 東京や大阪からきたらそれはみんなそう思うよな
住んでしまうと忘れがちの風景も一度都会に出ると思い出すことが出来る
でもだからといって奄美が楽園かといえばそんな事はない
自然が綺麗だからといってそれだけで住める程甘くはない

じゃぁ島のよさって何? って考える・・・なんだろう?

思いつくことは一つ 人を大事にする人が多かったり 自然を大事に
する考えを持つひとが集まってきたり 魅力ある人が多い事だろう

でもそんな考えなんて考える必要もないくらい夕焼けは綺麗だけどね

いつもいつも見れるわけではない それが自然だから

でも住んでいれば見れてしまう こればかりは住んでいる人の
特権かもしれないね

防衛

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海で魚を見るときみんな何処をまず見るのだろ?
形? 色? 泳ぎ方? 人それぞれだと思うけど僕はまず顔を見る
それで「こいつ悪そうな顔してるな」とか 「やさしそう」とか思う

ハリセンボンの顔はどんな感じかな? どういう風に見ても怖そうには見えない
でも体だけを見たらトゲトゲしててちょっと怖そうに見えるかもしれない

でも海に住んでいる生き物で意地悪なやつは殆どいない

ウツボでも 毒を持つ魚 蛇やウニなど 相手から攻撃してくることはまずない
生き物にとっては人間は怖いし 生き物は意地悪じゃない

海蛇なんかもハブよりはるかに強力な毒を持っているが海蛇から噛み付いてくることはない
今度海蛇の顔をよーーく見て欲しい 悪いやつじゃない顔してる

この写真のハリセンボンも体にトゲをつけているが脅さない限りはトゲは出ない

怖いなと思う前に目を見てみよう 悪いやつじゃなさそうでしょ

生き物にとっての攻撃は殆どが防衛的なことだ

昔 水族館で係りの人に「ハリセンボンが膨らんだとこ初めて見た」と
言われたことがある 僕は見つけるたびにちょっかいをだして写真の状態に
しているのでまったく珍しくないのだけど 危機のない水槽では膨らむこと自体
がないんだってその時思った 

ペアー

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よく潜る海には写真の魚 テングカワハギを見ることが出来る 僕は住まいを知っているから
ほぼ見たいときに見ることが出来る 見てわかるように小さいのだけどちょっと派手めの
柄をしている 珊瑚の隙間なんかに入りこんでいることもあるので 知らないと見逃して
しまうことも多いだろう・・・ってか初めて潜る人で気がつく人の方が少ないかな?

この魚 必ずと言っていいほど2匹のペアーでいることが多い
とても仲良しだ 勝手にだが前がオス 後ろがメスみたくイメージしている
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僕が目の前に来たらさすがに一目散に逃げる そのときでも2匹は一緒に逃げる
そして追い回している本人が言うのもなんだけど
「離れるなよー」と思いながら写真を撮ってみました

でも魚ってケンカすることってあるのだろうか?
魚もケンカすることがあったら僕的にはちょっと嬉しいけどね

親心

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この前 七月に孵卵機で孵った尾長鳥をついに畑に放した
この鶏 実はずーーっと家の中で飼っていたので仲間の鶏と対面するのは初
というよりも人間以外を見るのは初めてのことだ そのせいもあって物凄く人に
なついている 基本的に放し飼いにしたら鶏はやっぱり逃げていくものだと思う
でもこいつは違う 一目散に寄ってくる きっと本能があるし鶏って馬鹿だから
そのうち飼われていたことも忘れてしまって僕を見ても多分逃げていくようになるのだけど
それでも突っ走ってくると嬉しいもんだ そしてこの鶏 どうしても仲間の輪の中には
入れないでいる 孵卵機育ちだから当たり前だし分かっていたことだけど・・・

仲間から離れ僕の後をテクテク付いてくる姿を見ると 
「また家につれて帰ってやりたくもなる」
雄たけびあまりにもうるさく 薄っすら殺意すら覚えたこともあるのに・・・
タレがいい? 塩がいい? って感じで思えたこともあったのに・・・
やっぱりくっ付いて来られるといつも連れて帰りたくなるのよね
それも仲間にはいじめられるし
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後ろの黒いやつがボス! あいつはこえぇーぞ

生まれた時からではなく まさしく生まれる前から 卵から面倒を見てましたからね

いつもは餌さえやっておきゃいいやって思うけど 最近は虐められてないかが心配です

公共工事

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北西の風 和瀬の海にはベストな風だ 潜って見たらやっぱり透明度最高
晴れてはないけど やっぱり海って青いなぁって思える瞬間だ
初めてのダイビングでこんな日に当たった人はとてもラッキーだね

この海は奄美では減ってしまった生きた珊瑚がまだ多く見られる
それでも減りつつあるのは確かだけど・・・

海から上がって沖を見つめるとなにやらいつもは見ることの出来ない大きな船がいる
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潜水士のときによく乗っていた船だ
移動しているわけではなくずーーっと停泊している
ということはその地点で何かの工事が行われることを意味してる

地元の人に何が出来るのって聞いても 何だろう? 知らないって答えしか
帰って来ない 昔 沖に堤防を作るという噂を聞いたことがある

もしも沖に堤防が出来たらこの珊瑚や魚はどうなるのだろう?
もしかしたら変わりないかもしれない でももしかしたらそのせいで
今の珊瑚は死滅してしまうかもしれない もしの話だから そんなこと
誰にも分からないし 自然を予測すること自体が難しいと思うし
予測できると思っている人程自然を知らないんじゃないのかな?

こんな工事は世の中たくさんあることだろう

じゃぁ一体誰がここに何を作ると決めるのだろう?

地元の人の意見なんて関係ないんだろうか?

みんなで決めてみんなが感謝されるものを作って欲しいが現実的には
仕事のための工事なのではないだろうか?と思ってしまうのも確かである

工事を無くそうとは思わないけど もっといろいろな人の意見を聞けばいいのにと
思うのは僕だけだろうか? 

うずうず

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ダイビング中 このコクテンフグをみると僕はうずうずする
別に用はなんだけど とりあえず捕まえたくなる 和瀬のコクテンフグの多くは
一度僕に捕獲された経験があるのではないかと思うくらいバンバン捕まえる
このフグの捕獲に関しては結構上手だと思う 一応魚だから素早い動きを
するにはするのだが どうしてだか次の動きが読めてしまうんだなぁ
そして捕まえた僕は満足げにしているのだが相手はどうだろう 写真を見る限りでは
「子供じゃねーんだからいい加減にしてくれっちょ」ってな顔をしていると思うのは
僕だけだろうか? 
しかししかし いろいろなフグの捕獲経験を持つ僕だが写真のサザナミフグ
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の捕獲経験はいまだにない・・・

こいつ なんとなく目がウルウルしてる感じでなんとなく捕まえずらいんだよなぁ

人に対してもそうだけど 魚に対してもまず目を見てしまうのでこの大きな目で
見られてしまうと ぼくのうずうずも薄れてしまうのであった

農業フェア

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月に一度 住用地区には朝市があるのだがはっきりいって規模的には小さい
それでも地元の人相手なので小さな集落なので大規模でやる必要もなく
需要と供給のバランスはとれているのかな?

でもこの日はいつもの朝市ではなく農業フェアって大きな朝市で住用だけではなく
(と言っても殆んどが名瀬からで住用はうちの漁協と農協くらいだったかなぁ)
奄美大島全域から集まってきていた いつもなら野菜 魚だけだったけど
この日はカレーやらヤギ汁の食べものから卵つかみどり 黒糖つくり 丸太切大会
餅つきやもちろん野菜にお菓子などの手作り品なども多数売っていた
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まぁ うちは相変わらずの魚介類でしたけど・・・

売れ行きは抜群で開始から一時間くらいでいいものは売り切れ
いや 多分品薄だったのだけどね

品がぱっとしなので段々と暇になってくると みんなお腹減ってくる
するとここは魚介類の宝庫・・・
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ふふふふっ バターなどもらって 箸ももらってきて・・・
何を食べたかは内緒

でも店頭には立たずにこの七輪をみんなで囲んでいたのは言うまでもない

子供達が金魚すくいで獲った金魚を見せに来た

そしてそこにいた数人の大人 全員がまったく同じ事を言った

「持って来い その金魚焼くぞ・・・」

こうやって島の子供達は育っていくのであった

イカ

最近の奄美は毎日雨 さらに風も吹いている
潜ってしまえばそれほど雨は感じないのだが
この冬の雨は冷たいし濡れたくはない・・・が港に行くと
そんな寒さを吹き飛ばし熱くなっている人達がいる

雨にも負けず黙々と竿を振る釣り人達だ

この時期の港からの釣りはなんといってもイカ

このイカ釣り 独特の楽しさがあるみたいで奄美では人気の釣りだ
さらに食べても美味しい 用途もいろいろとあるし便利だ
(もちろんイカの嫌いな人もいるけどね)
ただ海洋学部出身の僕としては実験で使ったイカに寄生虫アニサキスが
どっぷりいた光景が忘れられない・・・これをトラウマというのか
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そしてこの時期 熱くなっている釣り人をわき目に潜る僕
海中にはわんさかイカを釣るための道具 エギ(写真)が落ちています
どうしても障害物に引っかかってしまうのです

だから僕はエギを買った事がありません
(でもイカ釣りしてないけど)