特権

f78e810f.jpg2月になると奄美は一斉にタンカンの
季節に移っていく 2月1日になると
急にお店ではタンカンがあふれかえる
では1月31日まで無いのか?と言われると
おそらくまったく無いと思う(日付はもしかしたら
違ってるかもしれないけど) タンカンが急に
2月になったら熟れるというわけではない

実はタンカンは2月に入らないと売ってはいけない
というより市場などで売れないという決まりがある

これは昔 タンカンを早く出したい(市場などに)一心で まだ熟れる前のタンカン(色がまだ薄いやつ)を出荷する人が多かったために出来た規制だ 
やっぱり熟れてからとでは味が全然違うしね

でも家は・・・自分で作ってるから市場に出る前に食べれちゃいます

農業をやっている人だけの特権です

写真はタンカン でも数個ポンカンが混じっています 

また今度ね

「また 今度ね」 僕はよーーく使う言葉
きっと殆んどの人が使った事のある言葉だと思う

今日畑でジャガイモを植えて(本当はもう時期遅いんだけど)
一息ついたとき 近くの畑のおばぁちゃんが通りかかった
「元気ですか?」 そう言われたので「元気ですよ」と少しだけ
お話をしてまた畑へと戻ったのだが 少し前なら挨拶に「元気ですか?」
という言葉は使わなかった 今の時期の挨拶は必ず「今度カニ捕り
連れて行くよ」 そして僕が「今度ねー」ってそれが冬の挨拶だった
(冬がそのカニの時期なので) その挨拶をしていた相手は今日会った
おばぁちゃんの旦那さん でもその旦那さんは去年亡くなってしまった

そのおじいちゃん おばぁちゃんは いつもいつも二人で畑に出かけていたのに
今はおばぁちゃんが一人になってしまい 家にいる事が多くなって
しまったみたいだ だからおばぁちゃんと会ったのは久しぶり

「今度一緒にカニ捕り行こう」 もう言えない言葉 なんで「また今度ね」って
そのままだったんだろうなぁ・・・ 

昔 牛の暴走を体で止めた伝説を持つじいちゃんも亡くなった 
「今度遊びに行くね」 その時もそう言った 

日常生活でよく使ってしまう言葉だけど 考えさせられてしまいます

  

冬でも

今日の気温は17度くらい 亜熱帯と言われている奄美大島も
冬は結構寒い そんな中 家の近くの川を通りかかった時の事

「グエグエー 」と鳴き声が聞こえてくる

「おおっ 蛙の声だ」 そう思って見たらいるじゃないですか蛙

でも待てよ 今は冬なのに・・・

そうこの島では蛙は冬眠しません 

それでも夏に比べたら少ないので冬眠してるやつもいるのかな?

寝付けなかったって事かな?

「んっ?」ってことはハブも冬眠してないのか・・・

盗難

d0b2938b.jpg今日は悲しい事があった
家の鶏の大半が盗まれた 畑に行ったら
何故かドアが開いていて「また誰かミカンでも獲ったのか?」
と軽く思いながら(まぁミカンは仕方ないかなぁ) いつものように
畑に入っていくと「おかしい」 
いつもならあっという間に鶏が集まってくるのにいない・・・
餌欲しさにどんなときでも高速で寄って来るんだけど いない

もしも野犬やカラスに襲われたら
あたりにすごい量の羽が飛び散っているんだけど何もない

やられた・・・ 

仕方ない ヤギ計画始動しようかなぁ

それにしても盗まれた鶏は高級な鶏ばかりで残っているのは
雑種みたいなのだなぁ 選んで盗ってたよ・・・

空色

6b10af4f.jpg奄美の最近はというと 毎日雨が降っている
おまけに寒い ここは本当に奄美か?って言うくらい寒い
もちろんTシャツ一枚で歩くなんてとんでもない
家はストーブフル稼働だし 家が古いから風がゴーーッとうなると
その音とともに部屋の中の空気が流れる 部屋の中なのに
風感じる そう隙間風が結構ある 朝 部屋の温度が15度なら
外も15度で同じ温度だ とにかく寒い それでも今日も海に行く
寒ければ寒いほど海の中は暖かくは感じる
冷たくなった手を海に入れると これが結構暖かい 
でも海から上がってきた後がやっぱりねー・・・

さてそんな寒い寒いと愚痴を書くつもりではなく ふと思った事がある

奄美は毎日 雨 という事で青空をみていない
そんなクラウディーな日が続いてる中 久々に今日青空を見た

それも風呂に入っているときに上を見上げたら・・・
(家のお風呂は屋根が透明だから空が見えちゃう)

いやぁ 久々に見た色はきれいに見えたなぁー 空の色って
いい色だな としみじみしていたらついつい長風呂

五右衛門風呂はファイヤー状態 刻々とお湯が熱くなっている
でもじんわりじんわりと温かくなっていくから これがまた
温度が熱くても入れちゃう おかげで立ち上がったらちょっと
フラフラだった 

パスポート

たまに近所のばあちゃん達の話を書いているが今日は自分のばあちゃんの話

この前ばあちゃんに電話をした そしたら第一声目が「こっちは九時ですけど
そっちは何時ですか?」 実はこの質問初めてではないので普通に返す事が
出来た 「だから 奄美は日本です」 そう時差があると思ってる・・・

初めてこの質問を聞いたときはさすがに「・・・・・」 意味がわからない
それでももう質問されたのが結構な回数なので馴れてしまったがけど

この他にも実家から奄美に帰るときは必ず「パスポートは持った?」
と聞かれる そのたびに奄美は日本だよと言う

この前も電話で「冬の割りに日本は暖かいです そっちは?」

やっぱり僕は ここは日本です と言う

一度奄美に来たときは やっぱりドルを持って来ようとしてた

いつになったら ばあちゃんの中で奄美は返還されるんだろう・・・

お礼

少し前にこのブログで書いたのですが
道端で車のパンクを発見して そのとき少しばかり
手助けしたおじいちゃんが突然 家に訪ねてきました
「この前は助かりました・・・」 といわれて僕は「誰だろう?」
と思いながら「あっ どーーも どーーも」と思わず言ってしまった
まぁ すぐに気がついたので良かったけど・・・

そのおじいちゃん 重そうに袋いっぱいのポンカンを持ってきてくれた
これまた実は「家にもポンカンいっぱいなんです」と心の中で思ったのですが
わざわざ重い思いをして持ってきてくれたものに対してそんな事が言えるわけがない

「ありがとうございます」 と頂戴して少し話してました

そのおじいちゃんは年末からお礼をしたくて気になっていましたと言っていました
でもそんなたいした事してないのに・・・と僕が逆にビックリしました

後で思った事は
「何で家の場所わかったんだろう?名前も名乗ってなかった気がしたけど・・・」
島って狭いなぁと思いました

さっそくもらったポンカン食べてみました 僕の作ったポンカンとどちらが美味しいか 味勝負です・・・ まぁ僕はそんなに繊細な舌は持っていないのでどっちも
美味しく感じてしまい 松岡修三みたいなコメントは出来ません

カレー

ちょっと変わったカレーを作ってみた いや出来てしまった
という方がいいのかもしれないけど・・・

この前 冷凍していたヤギを解凍してヤギ汁を作ってみた
実は猪を食べようと思って解凍してたら「ん? 何か臭いがきついな」
と思いながら調理していたら「あれ? これヤギだ・・・」
そう 隣に並んでいた猪の肉と間違えてしまった

どうりで臭いがきついはずだ 猪はそうでもないのだがヤギはやはり
独特の匂いがする これが大好きという人もいれば(主に男性 おじちゃん)
食べれないという人も結構いる いまでは島の人も嫌いという人は
かなり多い まぁヤギ料理はそんな滅多に食べるものではないので
ヤギを食べた事のない島の人も多いはずだ・・・

そして調理 美味しく出来たのだが作り過ぎてしまい 毎日ヤギ三昧

食べ過ぎると なんとなく自分から ヤギの獣の臭いしてくるような気もするし

さすがに毎日のヤギは飽きてきたので そのままカレーにしてみた
奄美にはウコン入りの奄美カレーなるものがあるが(一部のお土産屋さんに)
そんなものよりももっと激しい味になった カレーの味も強いのだがヤギも
負けていない うーーん 一言でいうとダイナミック味

カレーもヤギもそんなに張り合わないで・・・

この前の事 僕は講習中 足の立つ浅い海で
ダイビングの練習をしていた そしていよいよ
海に潜ろうかという瞬間 遠くで銃声が聞こえた
ドーン!! 初めての音ではなかったので何もなかったように
「それじゃぁ 行こうか」 と平然と海の中へ
この銃声の正体は猪狩をしている人達だ 決して殺人事件などではない
音が鳴っても「当たったかなぁ」くらいにしか 今では思わなくなっている

さて潜り始めて数十分 海中でまたもドドーーンと大きな音が響いた
「???」 聞いたことのない音だ かすかに水も揺れている
音が海全体に響いていた 僕は勝手に想像して「船が何処かで沈没
したんだろうか?」などとイメージを膨らませていたが結局その日は
何の音だがわからなかった でも後で聞いたのだが丁度その時間地震が
あったみたいだ 「なるほど・・・」 どうやら大きな音の正体は地震だった

海中ではあんな音がして全体的に揺れているんだ 初めて知った事である

あけましておめでとうございます

9f355c7d.jpgあめまして おめでとうございます

更新するのをサボってたら年が明けてしまった

さて 質問 
お正月気分にひたるには何が必要なのだろう?

年末から年明けの今日まで正直 夏と同じ行動をしている
ダイビングをしてカヌーに乗って・・・
もちろん水温 気温ともに低いし 日は短いし 生物の感じは冬だし
冬自体は感じているのだが 大晦日も元旦も潜っているので
結局 大晦日という感じもないまま終わってしまった

年越しソバもお腹のタイマーが鳴ってしまい早々食べてしまったし
(年越しソバって年を越しながら食べるのかわからないけど)
無理やり紅白を見て そうか年末かと思った感じかな・・・

元旦もやはりダイビング お友達がお正月っぽい食べ物をだして
くれたので少しは元旦をやりましたが その他道路が異常に空いている
以外は元旦を感じられない・・・

うーーん お正月を感じるには何が必要なのだろう?

ただ昨日も今日も海は透明度がよかったなぁ

一応 今日は初ダイブになるのかな

これから いろいろな人がいろいろな事で「初~」と頭に初を持ってくるんだろうな

それでは今年もよろしくお願いします

お手入れ

f9122703.jpg道具はなんでもお手入れが大事なのは
わかっていることなのだが 毎日使い終わった後に
お手入れすればいいのに面倒で後回しになってしまう

ダイビング器材など直接 命にかかわってくるものなので
メンテナンスや器材のチェックは念入りするのだが そうでないものもある
例えば写真の草刈機など 基本的に使いっぱなしだ・・・
それでも壊れたりはあまりなく その前になんとなくエンジンの回転が
悪い気がするなぁとか なんとなくいつもと違うなぁとか感じる事がある
(微妙な違いなどもあるけど)
そう感じてから手入れをしている 
ちゃんと見ていてやれば機械もサインを送ってくるもんだ

人も自然もちゃんと見ていればいろいろなサインを送っているんだろうなぁ

ちなみにこの日は油をさして いろいろな箇所を洗浄(ガソリンなどで)したら
たちまちこの草刈機は元気になりました

とある風景

奄美の田舎はじいちゃん ばあちゃんが多い
僕の住んでいる周辺には田舎なのでスーパーなどはない
電気屋さんとかもないし 文房具屋さんとかもない 身近で生活雑貨などは
なかなか揃わない 例えば封筒が欲しいとき どうしても車で30分
走らなくてはならない まぁそれでも走れば手に入るのだから
そこまで不便ではないけど・・・ そんな田舎だが年寄りが多いためか
老人のための施設は結構充実している その中の1つに「デイサービス」
なるものがある これは週に数回(詳しくは忘れたけど) 
じいちゃん ばあちゃんが老人ホームに集まって歌を歌ったり 踊ったり ゲーム
したり お風呂に入ったりとお年寄り達に楽しんでもらうというコンセプトの元
開催されている 参加する人は朝 バスが家まで迎えに来て送迎してくれる

近所のばあちゃん達 このサービスに対して
「別 楽しくないんだけどね 一応参加してあげるの」とか
「別にたいした事ないんだよ」とか どちらでもいいような言葉を言うのだが
実は・・・ 

デイサービスの前日のばあちゃん達はちょっとそわそわ
聞いてないのに「明日はデイサービスだ」とか教えてくれるし バスが来るだいぶ
前から家の前に立って待っているし・・・ どっから見ても楽しみにしか見えない

バスが来た瞬間 もうニコニコ・・・

でも次の日にはやっぱり「別 楽しくないんだけどね 一応参加してあげるの」
って言葉が聞こえてくるのであった